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2006年2月 1日 (水)

放送大学で取得できる資格

放送大学で学ぶことにより取得できる資格がいくつかあるようですが、残念ながら私は自分の専攻した心理学についてしかわかりません。他の資格についてはこちらを参照してください。ここでは心理学関係の資格について説明したいと思います。

日本心理学会 認定心理士

まず、学会のホームページからこの制度の目的について引用させてもらいます。

「認定心理士―心理学の専門家に対する資格認定とは心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定する制度のことです」。

要するにですね、これは「大学で心理学を勉強しましたよ」と証明するための資格制度なのです。なんでそんな制度が必要かというと、心理学という学問は“心理学部、心理学科”と呼ばれていない学部や学科でも勉強できるからです。例えば教育学部とか福祉学部とか。そうなると、学部の名前を見ただけじゃ本当に心理学を勉強したのかわからない。逆にいうと、「心理学科」という名前がついた専攻で勉強していれば、この資格を取る必要はないともいえます。

ぶっちゃけて言いますと、この資格を持っていても、即「心理の仕事」に就けるわけではありません。ただし、初級産業カウンセラーの資格を取りたいとき、この資格を持っていれば1次の筆記試験が免除される可能性があります(詳しく調べていないので、あくまでも想像です)。
また、ボランティアで電話相談員などを希望する場合、最低でも大学で心理学の基礎を習得している必要があります。そんなとき、この資格があれば便利です。

この資格の取得条件を学会のホームページから抜粋してみました。

(1) 16才以降少なくとも2年以上日本国に滞在した経験を有する者。

(2) 学校教育法により定められた大学、または大学院における心理学専攻、教育   心理学専攻、または心理学関連専攻の学科において、別表に掲げる科目を履修し、必要単位を修得し、卒業または修了した者、および、それと同等以上の学力を有すると認められた者。

(2)に別表の科目を履修するとありますが、この表は各学習センターの事務局でもらえます。履修しなければならない科目がけっこうあるので油断できません。ですから、在学中からこの表を手に入れて、しっかりチェックをしながら履修する科目を選んでいきましょう。

その際、特に注意しなければならないのが実習関連です。放送大学では実習は面接授業で取得するわけですが、この面接授業、必ず希望の科目を取得できるわけではありません。特に心理系の面接授業は履修希望者が多い割りに開設授業数が少ないため、抽選待ち(優先順位待ち)になる可能性があります。なので、なるべく早いうちから実習の履修希望を出しておきましょう。きっと何度も抽選から落とされます。それでもこの資格を目指すのなら、めげずに気長にトライすることが肝心です。

別の大学で別の学科を卒業している方は、すでに大学卒業の条件を満たしているため、選科履修生として心理学を学ぶ道もあります。しかし面接授業の履修は全科履修生が最優先になるため、全科履修生の3年次に編入して再度卒業を目指すか、必要な単位が取れたら途中退学する人が多いようです。

大学を卒業して必要な単位を取得したら、学会に審査申請書類を提出します。審査料が何万円は取られます。OKが出たら認定心理士として認められ、履歴書の資格欄に書くことができます。

ちなみにそこそっこはまだ取得していません・・・早くしないと、年々審査が厳しくなるなあ(T_T)。

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