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2006年5月19日 (金)

大昔の循環型社会

ずっと前、テレビか何かで、江戸時代は完璧なエコロジー社会だったという話しを聞きました。以来、ずっと江戸時代の暮らしが気になっていて、ついに図書館で見つけました!

大江戸えころじー事情
 読んでみて「へえっ」の連続。(←古い?)

大昔の日本は、いわゆる「植物国家」。つまり、すべてを植物原料で作っていたのです。食べるための植物はもちろん、衣食住のすべてを、植物を素材にしたものに頼っていました。

例えば稲作ひとつとっても、米を食べるだけでなく、茎を藁として利用します。藁で草鞋をつくったり傘を作ったり屋根にしたり・・・使い物にならなくなった草履や傘は食事を作るとき、かまどにくべて燃やし、自然に帰します。あるいは、一箇所に集めて発酵させて肥料にしたり。

ひとつの素材の良さをとことん知り尽くして、とことん利用し尽くします。そして最後にはどれもこれもかならず、土=自然に帰します。

農業はもちろんのこと、林業もとても重要な位置を占めていました。だから、人々は森の大切さをしっかり認識していたようです。もっとも、すべてが自然に帰ることのできる素材で作られているわけですから、森が汚れる理由がありませんでした。だから川の水はいつもきれい。

昔の人は、太陽の熱だけをエネルギー源として、つつましく暮らしていたんですね。大金持ちの暮らしも、その質素さは庶民と大差なかったようです。

でも、そんな生活はとっても手間がかかります。道具一つとってみても、自分たちの手で作らなければならなから、時間がかかります。しかも、現代みたいに立派なソーラーシステムも電気もない時代、夜になると部屋は真っ暗。日が昇ったら起きて日が沈んだら眠りにつく人々の生活では、生産力もたかが知れています。

それでも、人々はしっかり自給自足の生活をしていたようです。当時、世界でも有数の人口を誇る江戸の生活を、太陽エネルギーが支えていたのです。

江戸時代の暮らし、ちょっと経験してみたいなあと思いました。
でも、現代の便利な暮らしに慣れきっているから、一日でギブアップだろうな^^;。

冷蔵庫がなかったので、魚類は近海でとれたものを早めに食したようです。そうなると、海のない地域では、当然、海の幸に恵まれませんでした。
信州の珍味に、ザザ虫、イナゴ、ハチの子、サナギなどの大和煮や馬刺しというものがありまして、想像しただけで「うえっ、ゲテモノ!」と思われるでしょうが(笑)、これらは海をもたない信州人にとって、貴重なタンパク源だったのです。川魚だけでは足りなかったのでしょうね。

この本、当時に描かれた挿絵とともに、江戸の庶民の暮らしぶりをエコロジーな観点から解説していて面白いですが、痛烈な西洋文明批判も随所に見受けられます。西洋文明にどっぷり浸かって暮らしている私たちには耳が痛いかも(>_<)。そこんとこを割り引いて読めればより楽しめます。
(長い江戸時代を鎖国によって西洋文明をシャットアウトしたおかげで、独自のエコロジー社会が出来上がったという理屈は頷けますが・・・でもねえ~(~_~;)。)

リンク先は単行本ですが、文庫も出ています。「大江戸事情」シリーズの他の文庫をすでに購入しまして、江戸時代へのタイムスリップを楽しんでいます♪。

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コメント

江戸の生活は、物もあまり所有せず、レンタルが盛んで、庶民は布団なんかまで借りていたようですね。
合理的に生活していたようですね。
確かに今の時代に江戸時代其の儘のエコロジー生活は無理でしょうが、便利と言うだけで闇雲に物に飛びつくような生活は改めてゆきたいです。
余談で恐縮ですが。
しばワンコの和のテイスト、もっと長く放送して欲しいです~!
最近コンピーユーター使用で味気ないアニメの多い中、珍しく味のある絵で、わんこもにゃんこもスッゴク可愛いのです~・・・

投稿: ako | 2006年5月19日 (金) 22時22分

akoさま、いらっしゃいませ♪。

そうなんです、江戸の人々は家具もほとんど持ってなかったみたいです。幕末に江戸城を訪れた外国人の書き残した文献によると、城にさえ家具はほとんど見当たらず、将軍も質素な着物を身にまとっていてびっくりしたらしいです。
江戸時代の生活に戻ることはできないけれど、モノを大切にする精神は見習いたいなあ・・・あまり自信ないのですが(^_^;)。
しばわんこのアニメ、まだ見れてないのです。放映時間が短いので、いつも逃してしまっています。長時間放送、私も望む!

投稿: そこそっこ | 2006年5月20日 (土) 16時47分

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