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2006年7月 2日 (日)

映画「ホワイト・プラネット」

しばらくぶりの更新です。先週は久々の仕事&飲みに行って、いつもとは違う生活ペースで刺激をたっぷり受けてきました。

昨日は映画を見に行きました。「ホワイト・プラネット」。北極に生きる動物たちを描いたドキュメントです。

登場人物は、ホッキョクグマ、ゾウあざらし、ホッキョクギツネ、大陸オオカミ、ゴマフアザラシ、イッカククジラ(めずらしい!)。

ホッキョクグマが冬眠するために穴に入るシーンがあるのですが、頭から身体半分くらいまで穴に入ったところで進まなくなり、足をばたつかせて無理やり押し入ったシーンは爆笑。かっわい~いっ!(←これ、ネタバレだったらゴメンなさい)。

そういえば、以前、写真家の岩合光昭氏がタレントたちと混じってテレビに出ていたときのことです。
野生動物の映像を見たタレントたちがしきりに「かわいい~」と連発するのを聞いた岩合氏が、

「私は、野生動物をかわいいと言っちゃいけないと思ってるんです。過酷な自然環境のなかで生きている彼らは時には獰猛な存在ですから」

みたいな意見を述べていました。

私も同感。野生動物が接近したきたら、かわいいなんて言ってられません。ヘタしたら襲われて殺されます。だから登山の時にクマ除けのベルは必需品です。くわばらくわばら・・・。

それでも、わかっていながらも、クマさんが穴に入り込むシーンは、思わず「かわいい~!」とこぼしてしまいました。そして岩合さんも、撮影でクマの親子に出会ったときは、わかっていながらも、「なんてかわいいんだっ!」と思ってしまったそうです。
でも、動物を「かわいい」と思えるからこそ、大切にしようと思う気持ちも芽生えるんですよね♪。

この映画、よく撮れたなあ~と関心するシーンがたくさんありました。撮影者の忍耐の勝利!

映画の最後に、この光景はあと数年で見られなくなるかもしれない、そしてその原因は人間にある、というクレジットが出てきました。地球温暖化のために、北極の氷が解け始めているからです。当然、そこに棲む動物たちの生存も危ぶまれています。

でも、本当に人間だけが原因なのでしょうか?
たしかに、フロンの使いすぎによるオゾン層が破壊とか、人間が後先を考えずに目先の利益だけを追ったために自然が壊されていることは否めません。
でも、それだけが原因のすべてではないように思います。というか、人類はそこまで大きな力を持っているのでしょうか。
昨今の気象変化は、地球の自然なサイクルなのかもしれません。古代に氷河期があり、氷が解けて今の地球になったように、地球自身が変化しているのかもしれません。
すべての原因を人類に求めるのは、かえって傲慢だと思うのです。
アイヌ民族は昔、自然と共に暮らしていました。でもそれは「共存」などというレベルではなく、人間も自然の「一部」という思いが強くありました。
自然に対する謙虚な気持ちを、現代人は、特に先進国に住む私たちは忘れてしまっているのかもしれません。謙虚な気持ちを残していれば、むやみに自然を破壊することなど、ハナからできないような気がします。

映画を観たあと、夫とそんなことを語りながら余韻にひたっていましたが、実は私たち夫婦はあまり映画を見に行きません。好みがあまり合わないのです。
でも、こういう動物や自然に関するドキュメントは二人とも好きなので、今回は即決合意。毎月1日は料金が安いということさえ、すっかり忘れ去っていたほど、久しぶりでした。

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コメント

映画の日、堪能されたのですね。
ホワイトプラネットは劇場で予告編見て、いい感じのドキュメンタリー作ったなぁ、と思っていました。(動物可愛い、てタイプの映画とはちょっと違うのかな、とも思ってます。去年の皇帝ペンギンもペンギン可愛いって映画とはちょっと違ったし。)
北極を舞台にした映画は少ないんじゃないかな。やはり氷の上ってのが撮影を困難にするのでしょうね。
永久氷がとけちゃうとシロクマさん達はおぼれちゃうのかな。北米とかシベリアにたどりつければいいんですけど。

「可愛い」っていう感情は、こちら(感じる側)が優位に立っているときに現れます。だから、スクリーンの向こうにいるときは、自分は絶対安全だから「可愛い」と思えるのです。
リアルに対面したときは、そんなこと思えないでしょう。檻なしの動物園、サファリパークで車から放り出されるとか、そんなリアルに対面する場面では「可愛い」なんていってられないでしょう。(そこそっこ先生なら、ヒグマの怖さと熊牧場の可愛らしさはわかるでしょ?)
人間って傲慢です。

投稿: くりにゃー | 2006年7月 4日 (火) 09時39分

くりにゃーさん、やっほー。

野生動物は本来、人間にとって恐怖の存在なはずなのですが、人間は強い道具を次々に作って動物たちを無理やり追い払おうとし、その行為はときに際限がなくなります。

かわいいという感情には愛情も含まれていますから、人間のそういった悪の部分に歯止めをかけてくれるのではないかと思うのです。

私は映画を観ていて実際に感じました。こんなユーモラスでかわいい存在を、人間の手で絶滅に追いやってはいけないって強く思ったのです。

でもくりにゃーさんのご意見はもっともで、かわいい=何でもOKではダメだと思います。日光の野生のサルに観光客が「かわいい」という理由でエサをやり、大変なことになっています。北海道でも、人間が野生のキタキツネを餌付けしたために大変なことになっていると思います。

かわいいからこそ、そこはぐっと堪えてむやみにエサをやらない、彼らの世界に侵入しない。そういう認識を持つのが一番大切なのでしょうね。

この映画、オススメですよ。ドキュメンタリーなのに、2時間があっという間でした。

投稿: そこそっこ | 2006年7月 4日 (火) 13時17分

くりにゃーさん、上のそこそっこのコメントに追記です。

>かわいいからこそ、そこはぐっと堪えて
>むやみにエサをやらない、
>彼らの世界に侵入しない。
>そういう認識を持つのが一番大切なのでしょうね。

そういう認識を持つためには、くりにゃーさんのおっしゃるように、動物とリアルで対峙したときの恐怖を知らなければいけないと思います。
ただ、現代人(特に都会に住む人)が日常生活のなかでリアルに感じることは現実的にムリなので、ホワイトプラネットのような映像を観たり、体験談を聞いたりするのは良さそうです。

愛しいと思う気持ちと、畏れ多いと感じる気持ちの両方が同居できればベストなんだろうなあ・・・。とても難しいことだけど・・・。

投稿: そこそっこ | 2006年7月 4日 (火) 14時24分

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