才能ってなんだ??
「才能」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
私の場合、才能とは特殊な能力、特別な人にだけ与えられた特別な能力だと思っていました。
でも、その固定観念が、この本で一蹴されました。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
この本が定義する才能とは、
無意識に繰り返される思考・行動・感情パターンであり、何かを生み出す力。
つまり、資質のことですね。
例えば、頑固だとか神経質だとかいう性格は、一般的に「欠点」とみなされ、克服することを奨励されます。でも本書では、そんな欠点も「強み」ととらえて、プラスに生み出す力として磨いていけば、大きな才能になりうる、と説いています。
一見、理想論に聞えますが、この本では決して夢物語として語ってはいません。なぜ素質が才能になりうるかが理論的に説明されており、実際、さまざまな分野で活躍する人々(有名・無名問わず)が、どんな風に自分の資質(強み)をうまく利用しているかを、実例をあげて分析しています。書いてある内容はいたって現実的、実用的です。
著者はギャラップという会社のお偉いさん。このギャラップという会社、200万人のインタビュー調査から34の資質を導き出して、 ストレングス・ファインダーという「強み検索テスト」を作りました。このテストを受けると、自分の上位5つの資質がわかります。普段、我々は無意識にこの5つの資質に基づいて思考・行動しているのです。
テストはインターネット上で受験できますが、ログインするのにはIDが必要で、IDは本の表紙カバーに書かれています。つまり、本を購入しないとテストは受けられない。うまい販売戦略ですねえ。でも確かに、テスト結果を活用するヒントは本書をじっくり読まないとわかりません。
で、私は購入したのでテスト受けてみました。なるほど、私はこの5つの資質をベースに日々を過ごしているわけですね。うんうん、そういえば思い当たる点がある。非常に納得・・・。
なかには、「こんな資質やだー」と嘆きたい部分もあるのですが(笑)、この5つの資質の組み合わせは、他の人とまったく同じになることはないそうで、つまり、5つの組み合わせがその人独自の強みであり才能になるわけです。この5つを磨くことが、自分を生かすことにつながるんですね。これから先は、あくまでも自分次第。
これを読んでいると、才能って誰にでもあるんだなと納得させられます。
絶対評価と相対評価の狭間で悩んだこの数日、タイムリーな本を見つけたと喜んでおります。
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コメント
きっと、その資質については、ある程度の部分では自分でも分かっているところもあるんでしょうね。ただ、それはあくまで「自分の資質」であって必ずしも「才能」ではないわけで、ポジティブに考えれば「才能」ですし、ネガティブに考えれば「コンプレックス」になってしまうんでしょうね。
そういう風に考えると(私の勝手な解釈ですけど)ポジティブシンキングというのは才能を生かすためには重要になってきますよねぇ。
投稿: あきちゃん | 2006年9月23日 (土) 23時22分
▼あきちゃんさん
そうですね、資質をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるかで結果が違ってくると思います。これはけっこう大きいかも。
私は割と単純な人間なので、この本に出会ったことで、今まで嫌っていた自分の資質が何かに活かせるのではないかと、希望が出てきた感じがしています。
>その資質については、
>ある程度の部分では自分でも
>分かっているところもあるんでしょうね。
自分にはどんな資質があるのか、前もって予想を立ててからテストをやってみたのですが、結果はちょっと違っていました。
でも、テストの結果のほうが、ああその通りかもと思わせられるところがありまして・・・自分を客観的に見るのは想像以上に難しいものだと、今更ながらの実感です^^;。
投稿: そこそっこ | 2006年9月23日 (土) 23時34分