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2008年1月14日 (月)

未知との遭遇⑥窓越しに見たものは…

2007/12/30(日) 夜中

「例のもの、来てますよ!」

番頭さんの言葉に、私たちはお礼もそこそこに部屋へ舞い戻り、部屋の明かりを消して窓にへばりつきました。そして窓越しに見たものは・・・

Rimg0957_2 拡大しても、この写真じゃよくわからないって??
 そうだよね~。撮影、難しかったんですよ・・・。

 では次の写真では? なんとなく、縞模様が見えませんか?

Rimg0978

 

実はここに写っているのは、






シマフクロウなのです!

ところでシマフクロウとは・・・

日本では北海道だけに生息する最大のフクロウ。アイヌからはコタンクルカムイ(村の守り神)と呼ばRimg0971れています。全長66~70センチ、翼を広げたときの長さはなんと約180センチ

昔は全道に生息していましたが、現在では道央・道東を中心に120羽程度しか生息していません。シマフクロウは広葉樹の樹洞に巣を作るのですが、伐採のために大きな木がなくなって生息できなくなっているのです。国の天然記念物、国内希少生物動植物種、レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されています。地元の人でもその姿を拝むことは難しいとか。

ここは中標津にある養老牛温泉・旅館藤やさん。ここの裏庭の池にはなんと、シマフクロウが魚を獲りに来るのです!

Rimg0933 シマフクロウが来る裏庭。私たちの泊まった部屋からよく見えました。シマフクロウは、横たわった丸太の上に止まって、丸太の手前にある池で漁をします。

シマフクロウは野生ですから、毎日やって来るわけではありません。ラッキーだったのは、前日の中標津はかなり雪が降って(積雪40センチ)、シマフクロウが姿を見せなかったこと。「お腹をすかせているから、今日は来るかもしれませんよ」。チェックインのときにこの言葉を聞いておおいに期待し、そして期待以上の結果が。確認できただけで、なんと5回もやってきたのです!

1回目・・・7時ごろ
2回目・・・9時半ごろ
3回目・・・12時ごろ
4回目・・・1時ごろ 
5回目・・・3時ごろ・・・つがいでやってきた!

長いときは1時間以上滞在していました。5回目は爆睡のなか、フクロウ来襲を知らせるフロントからの内線で目がさめました(頼んでおくと電話で知らせてくれるのです。さらに裏庭にはカメラが仕掛けてあって、窓から常に監視していなくても、部屋のテレビモニターで様子をチェックすることができるようになっています)。 

つがいでやってきたときは、ボウッ、ボウッという呼び合う声も聞くことができました(夫はこの声を、数年前の夏の釧路湿原付近で聞いたことがあるそうです。私は気がつかなかったのですが・・・)

そして最後のほうは窓を開けての撮影に成功。     

Rimg0971_2 ←池のなかを覗いているので、背中しか見えません。

 左側にくちばしのように見えるオレンジっぽいのは、丸太の模様です。


Rimg0972
 ←またまた背中。でも実際には何度か目が合いました。そのたびにヒヤ^^;。



Rimg0958 ←翼を広げて魚をキャッチ!でもこれがなかなか難しいようで、何度もトライしていました。見事にキャッチした姿もこの目で見ることができました。

そして、飛び立つ瞬間はあっという間。

シマフクロウを脅かさないために、フラッシュ撮影は禁止されているので、なかなか撮影は難しいですね。隣の部屋の泊り客もかなり熱心に写真を撮っていたようです。飛び立ったシマフクロウを追いかけて旅館を飛び出したお客さんもいたみたいです。

朝方のシマフクロウはいつまでも池のそばでじっとしていました。昨夜の寝不足も手伝って、私はとうとうお布団へ。窓を開けたままの撮影で冷え切った夫は、あきらめて大浴場へ直行。

では、昼間のシマフクロウの姿をこちらでご覧ください(藤やさんのホームページより。雪のない裏庭はこんな風になっているのですね)。
http://www.aurens.or.jp/~fujiya/fukurou.html

ちなみに現在、シマフクロウの種を保存増殖するために、このような巣箱設置も行なわれているようです。

お酒が入るとすぐ眠ってしまうそこそっこ亭主は、夜通しのシマフクロウ観察のために、夕食のビール断ちを決行しました(こういうお客さん、実は多いそうです)。

2回目に1時間ほどじっくり観察できたあと、やっと自販機へ。

Rimg0932 冬の北海道といったらやっぱりこのビールでしょう。
 二人で初シマフクロウに乾杯!

 北海道から帰った今でも、藤やさんのホームページで裏庭のカメラをチェックして思い出しています。 シマフクロウはもとより、番頭さんはじめ、食堂のお姉さん、スタッフの皆さんがとても親切でした。えてしてこういう立派な旅館は、スタッフの対応も事務的になりがちなのですが、とてもあたたかな雰囲気のなか、気持ちよく宿泊できました。

またいつか絶対行きたい!今度はぜひ夏に訪ねてみたいなあ。

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コメント

そこそっこ先生 こんばんは(^^)

 シマフクロウとの邂逅とは!
 本当に貴重な体験をされましたね。
 (「とりぱん」の世界ですね)
 ビールも本場ですからおいしかったことでしょうね。(^^)

投稿: あゆざかけい | 2008年1月14日 (月) 20時00分

ワカサギ釣りって、寒いイメージが。
そっか~テントを張ってる中でやると良いんですね。
釣りたての揚げたては、美味しいんだろうな!!
・・・って、どうしてもそっちに行っちゃう私です。(笑)
タイトルの、未知との遭遇はシマフクロウかな~?
毎日見れる訳じゃないみたいだし、貴重な体験ですね。(*^_^*)
自然を満喫出来る旅で、楽しそう♪
私も、ダンナさんに旅行の計画をお願いしたいなー!!


投稿: しろぱん | 2008年1月14日 (月) 22時28分

▼あゆざかけいさま

まさかこんなに何度もシマフクロウに会えるとは思いませんでした。寝不足でけっこう辛かったのですが、それを耐えるだけの価値がありました♪。


▼しろぱんさん

ワカサギ釣り、寒いですよ~~( 一一)。
たくさん着込んで足にカイロを貼れば快適。テントがあればもっと快適です。でも釣りたて・揚げたてはサイコー! 寒さに耐えた甲斐がありました。
「未知との遭遇」のメインは確かにシマフクロウです。でもワカサギ釣りも実は「未知との遭遇」だったのですよ。
ダンナ、きっと喜んで計画立てに飛んでいきますよ。ただ、彼のプランはかなりマイナー路線なので、それだけお覚悟を…(笑)。

投稿: そこそっこ | 2008年1月15日 (火) 19時15分

なるほどー。北ではなく南に向かったのですね。
養老牛温泉のあたりには行ったことがあるけれど、素堀の露天風呂に入っただけで、コタンクルカムイが来るところだとはちっとも知りませんでした。
数、少なくなっているのですね。
動物園ではときどきみかけるのだけれど、自然に住んでいるフクロウさんを見たことがないです。
そこそっこ先生、てネイチャーリストみたいですねー。

投稿: くりにゃー | 2008年1月16日 (水) 13時50分

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