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2009年2月 1日 (日)

「リチャード三世」@ACTシアター

ローリング・ストーンズ世代を模した衣装、「風の谷のナウシカ」の世界を思わせるレトロな美術、なぜか小道具に携帯電話やミニパソコン、オープニング・エンディングテーマはロック。伝統とは程遠いイングランド王宮の風景。宣伝ポスターのイメージとはまったく違った舞台がそこにありました。

それなのにちゃんと古典なんです。ちゃんとシェイクスピアなんですよ。なぜなら役者さんたちがあの難解な台詞に操られず、それぞれの役になりきり、台詞を操っていたから。

昨年のことですが、テレビでこの舞台の制作記者会見をやってまして、タイトルロールを演じる古田新太が「台詞が多すぎて・・・ちょっと減らして欲しいです」。ヒロインの安田成美が「なんでこの役を引き受けちゃったんだろうって後悔しています」というコメントを聞き、これはぜひ観てみたいって思いました。

古田新太演じる極悪非道のリチャード三世。一緒にテレビを見ていたダンナも興味をそそられたみたいで、今回も苦労してチケットを手に入れてくれました。

そしてついには我が家にも同じポスターが貼られ、
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日々古田リチャードに思いを馳せることとあいなり、

上演時間トータル4時間という情報におののきつつも、

本番を迎えたのでありますが・・・・・・・。

4時間なんてあっという間でしたね。

特にリチャードVS女性陣の掛け合いが最高。言葉巧みに未亡人たちを悪の道へと誘うリチャードのふてぶてしさ、そして不幸になると知りながらその巧みな台詞(まさに台詞です!)にたぶらかされる女たちの絶望が、膨大な台詞と演出のなかに見事に表現されていました。

(役者さんたちはどこでブレスしてこの長セリフをしゃべってんだろうと、マニアックなところを見てしまいました。皆さんすごい肺活量です)

シェイクスピアの言葉の掛け合いがこんなに美しくて面白いものだとは・・・・。
いつか原著と翻訳を読み比べてみたいって思いました。複数の訳書を読み比べるのも楽しそうです。

休憩時間に「面白いよ~、プログラムが欲しいよ~」と夫におねだりしちゃったくらい、久々のメガヒットでした。例のごとくソーキチの注射があるので、やすべえのラーメンで素早い夕食をとりつつも、心はずっと夢のなか。

いのうえひでのり演出の他のシェイクスピアも見てみたいなあ。

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コメント

シェイクスピアというと、いまいち、古典、てイメージかあって、とっつきにくいです。
でも、古田新太が主役なのか。
古田新太は好きです。ムイミダスという番組で見て以来、あのコメディ役者としての能力はすごいなぁ、と思っていました。
コミカルなシェイクスピアになったのかなぁ。
4時間、飽きさせない、というのは、すごいですよね。

投稿: くりにゃー | 2009年2月 1日 (日) 10時36分

▼くりにゃーさん、やっほ~。

シェイクスピアは確かにとっつきにくいです。
でも今回は古田新太がやると聞いて、
いったいどんなシェイクスピアになるんだろうと。
悪~いリチャード三世ができてましたよsmile
反面どこかコミカルで憎めない部分もあって、
なかなか魅力的なキャラクターに仕上がっていました。
現代劇でも4時間は辛いのに、
古典で飽きさせないってすごいです。

投稿: そこそっこ | 2009年2月 3日 (火) 02時01分

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