2009北風陸旅③雷鳥沢→下山
◆9月1日(火)
午前3時。外はまだまだ暗いなか、隣にテントを張っていた大学のワンゲル部10名(おそらく)が、撤収を開始しました。バサバサとテントを振り、大きなかけ声が暗闇に響きます。せっかく気持ちよく寝つけたのに、目が覚めてしまいました。
若者たちが立ち去ると再び眠ることができ、次に目が覚めると、なんとすでに7時近くっ!
ちなみに夫は、彼は5時ぐらいに目が覚めて、朝食の準備にために外に出ようとしたけれど、冷え込みが激しくて断念したそうです。
朝もやの中にたたずむ私たちのテント。
霧で何も見えなかった雷鳥沢の周辺が、時間がたつにつれて徐々にその本来の姿を現し始めました。↓
昨日の寝不足、寒さ、朝方の隣の撤収で、けっきょく早起きができず、剣御前への登山は時間的に不可能。のんびりと、キャンプ場周辺を散策することにしました。剣岳を目の前に拝みたかったけど、今日も寝不足だと辛いので、いたしかたない選択・・・。
でも、そんな「残念」が吹っ飛ぶような雷鳥沢の風景に感動!
朝露に濡れたお花畑が陽の光を受けてキラキラ輝き、まるで宝石みたい…。キャンプ場と管理棟も見えます。↓
ピンクに輝いているのは、「チングルマ」という花の種。かわいい花を咲かせる高山植物ですが、私たちは種しか見たことがないのです^^;↓
テントを撤収して荷物を背負ったまま、雷鳥沢ヒュッテの温泉へ再び。昨日入りそこねた露天風呂に入るためです。
左に見えるのが雷鳥沢ヒュッテ、真中がロッジ立山連峰。小さな露天風呂からキャンプ場の見事なカール地形が見渡せます。小屋の軒にイワツバメの巣があって、親鳥がヒナに餌を運んでいました。↓
ひと風呂あび、室堂バスターミナルへ向けて来た道を戻ります。
睡眠十分で、今日は足取りも軽い。
昨日は霧で見えなかった地獄谷も、今日はこんなにくっきり。↓
石ばかりかと思ったら、こんなプチ湿原もある地獄谷。有毒ガスの発生が強くなると、「ご注意ください」というアナウンスが数ヶ国語でひっきりなしに流れる。↓
遠く雲海の上に、剣岳も見えてきた!↓
みくりが池。美しさにため息。↓
池の近くには「みくりが池温泉」。立山の山小屋はどこも立派です。ここまで来ればバスターミナルもすぐです。↓
雷鳥には出会えなかったけれど剣岳は遠くに拝めたし、幻想的な朝の雷鳥沢とみくりが池の真っ青な水面がすばらしく、大満足。
ところで、しょっちゅう空を飛んでいた尾の白い鳥はなんだったのだろう。てっきりそれが雷鳥だと思い込んで喜々としていた私たち、雷鳥ではないとわかったのは、山を降りる直前だったのですが・・・
小さな写真では伝えきれなかった雷鳥沢の美しさは、雷鳥沢ヒュッテのHPでご堪能ください。
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コメント
午前3時に起こされちゃうのはたまりませんね。で、午前7時だったら、いいんじゃないかと思いますけれど。
綺麗なテントですね。こういう色のテントっていうのは、万一の時に上空から発見されやすいように極彩色になっているんでしょうかね。
周りの自然が美しいですね。
高山植物というのは、やっぱり綺麗なもんなんですねー。地上じゃなかなかお目にかかれないから、幸せ感いっぱいですね。
地獄谷は硫黄なんですね。火山地帯なんだ。ヒュッテのお風呂は温泉なのかな?
みくりが池、綺麗ですねー。
山に来たぞー、て感じの写真がいっぱいですね。
投稿: くりにゃー | 2009年10月 9日 (金) 10時34分
▼くりにゃーさん、まいど。
午後3時は参りました。
もっとも、山では珍しくない起床時間なんですけど…。縦走の場合は特に、日が暮れる前に次の目的地に着かなくてはならないので。ただ、もう少し静かに撤収して欲しいところでした。
ヒュッテのお風呂は温泉でした。温まりましたよ。
投稿: そこそっこ | 2009年10月10日 (土) 23時32分