2008年3月21日 (金)

未知との遭遇⑭和琴半島ハイク

2008/1/2(水) 午前

旅の最後の日は、和琴半島の散策路を歩いてみることにしました。旅館を出て車で数分。雪が少ないのでスノシューは不要!

雪といえば、摩周湖のレストハウスで「今年は雪が少ない」という話しを聞いたわけですが、三香温泉のご主人によると、今年はこの時期になっても屈斜路湖が凍っていません。弟子屈に長年住んでいるお年寄りが「こんなこと初めてだ」とこぼしていたそうです。

和琴半島(わことはんとう。アイヌの友人は「わっこと」と呼んでいました)を一周できる自然探勝路は約2キロ。トドマツ、エゾマツ、ミズナラなどの大木が多く生息しています。

Rimg1035 幹が不自然にはげた場所はきっと、クマゲラの食痕なのでしょう。

雪が少ないだけで積もっていないわけではありません。雪をかきわけながらの上り坂はなかなかツライ! 

半島の突端に着きました。ところが・・・

Rimg1038 雪がないっ!

 Rimg1039

おまけに近くからコオロギの鳴き声が・・・!

 なぜここだけ冬じゃないの??


Rimg1040 「オコヤツ地獄」。ここは地熱が高くて土壌の酸性が強く、冬でも雪が積もらないのです。一年を通じてコケが生えるため、マダラスズが元気に鳴いているのです。

Rimg1041  展望台から下を見下ろすと湯気が上がっています。この風景が「地獄」。この岸壁の下には自然に湧き出た露天風呂もあるのですが、カヌーや船で行くしかないっ!

 いやこの風景にちょっとオドロキ。だって、ここだけがすっぽりと抜け出たようにまったく違う世界なんだもの・・・。

こんな地形なので、和琴半島は温泉の宝庫。湖畔には無料で入れるお風呂がいくつかあります。

Rimg1043 そのひとつ。
 実は数年前にこの温泉に入ったことがあります。ある夏の夜、アイヌの友人夫婦と私たち4人で混浴した(!)思い出のお風呂。しかし慌てるなかれ。この浴室には電気がなかったので、真っ暗で何も見えなかったのです(ホッ)。中がこんな風になっていたとは、○年目の真実!

1時間半ほどの散策を終えると時間はすでにお昼です。
080102_13350001 摩周湖駅に立ち寄り、豚丼をいただきました。

 いよいよ旅も終盤です。いやでも釧路空港に向かわなければなりません。

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未知との遭遇⑬三香温泉の朝

今週に入ってやっとソーキチの体重が元に戻りました。元気で食欲も旺盛。ご飯を欲しがってなくようになったそうです。家にいるときと同じように甘えてくるようになりました。血糖値も安定し始めているのですが、大事をとってモニター入院継続中。

ソーキチが戻ってきたらまた忙しくなりそうなので、中断していた冬の道東旅行記を書き上げてしまうことにしました!(←果たして覚えているか?

前回の記事はこちら。最初から読みたい方は、「旅:道東未知との遭遇」のカテゴリーからどうぞ!

2008/1/2(水) 朝

三香温泉の翌朝、朝食をいただいてから再び露天風呂へ。これがご主人自慢の露天風呂です。

Rimg1032 立派です。朝からこの広さで貸切露天風呂~!

 Rimg1033 女湯は周りを背の高い柵で囲まれていましたが、男湯からは屈斜路湖が一望できるのです。ご主人にお願いして男湯で家族風呂させてもらえば良かったかなー。

 お湯の温度は熱めなので、雪が積もっていてもゆっくり浸かればぽっかぽか。

それに・・・

Rimg1031 脱衣所には薪ストーブもあります。薪をくべてみたかったけど、小心者のそこそっこ、怖くてできませんでした(>_<)。

 休憩所の窓から見えるエサ台にエゾリスがやってくるそうです。私たちが起きる少し前に来ていたみたい。

 Rimg1027

 ここでエゾリスさんがご飯を食べていたんですね。会えなくて残念。

 でも他のエサ台にコガラ、コジュウカラ、ミヤマカケスが来ていました。

連泊したい気持ちを抑えながら、とうとうチェックアウトです。玄関の外で、ご主人ご夫妻とお母さまが見送ってくださいました。ああまた涙が・・・そういえば屋久島のキャンプ場でもこんな別れだった。たった数日なのに、たった一泊なのに、旅先での別れってどうしても泣いてしまうんです。

宿に着いてから知ったのですが、ご主人は年内でこの宿を手放すつもりだったそうです。でも売却がなかなか進まず、春まで延期になったとか。

偶然とはいえ、閉鎖される前に滞在できてよかったと思う反面、この個性あるあたたかな宿がなくなってしまうのはとても残念です。

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2008年1月24日 (木)

未知との遭遇⑫三香温泉

2008/1/1(火) 元旦の夜

予定だと今晩は川湯の宿に連泊することになっていました。しかし私の宿への失望を感じ取った夫が、妻がぐっすり夢の中の昨日の夕暮れ、連泊をキャンセルし、新しい宿を探してくれたのです!

網走の宿で手に入れたこの冊子に載っていた、和琴半島の三香温泉。お正月で、しかも前日の予約にもかかわず、快く受け入れてくださいました。

先に告白してしまいましょう。すばらしい宿でした

Rimg1023玄関を入ると、薪ストーブがこうこうと燃える休憩所が。この手作りの雰囲気がたまらないっ! 部屋に荷物を置いてすぐにこの休憩所で薪ストーブの暖かさを味わいに行きました。

地元の常連さんが日帰り入浴にやってきました。この温泉の大ファンで、どうやら毎日のようにやってくるようで、元旦も例外ではない(笑)。さっそく話の仲間に入れてもらいました。地元の方と話すの大好き。単なる観光では得られない情報や話しが聞けるし、地元独特のアクセントも心地よいのです。

夕食は和室の食堂で。とても上品な味の家庭料理。おふくろの味というんでしょうか。これなら年配の方にも喜ばれそうです。実際、ご主人の奥さまと、80歳になるお母さまの手料理なのです。

食事を終えて少し休んだあと、地元の方もオススメの露天風呂へ。翌朝にも入ったので、写真や感想はあとでご紹介しますが、個人の宿でこの露天風呂の規模に感心。

お風呂から上がって部屋でゆっくりしたあと、再び休憩所へ降りてみると、他のお客さんがくつろいでいました(といっても、お客は私たちともうひと家族の2組だけ。お正月だし、この宿は客室が3部屋しかありません)。

葛飾からやってきたというご夫婦と小さな息子さん。息子さんはすでに寝ていたので、大人だけの時間の始まりです。宿のご主人も交えて、旅の話し、北海道の話しに花が咲きます。

葛飾のご夫妻は北海道、特に道東が好きでよく遊びに来られるそうです。今回はフェリーで苫小牧に上陸、レンタカーを借りてきていました。私たちがシマフクロウを見た話をしたら、葛飾のご主人もいつか見たいとおっしゃいます。さっそくクチコミで旅館の情報をお知らせしました。

休憩所の壁にアイヌ関係のポスターがいっぱい貼ってあります。和琴と川湯は限りなく近い。もしかしたら友人のことを知ってるかも・・・。ご主人に尋ねてみたら、「名前は知ってますよ。私の友人が知り合いだから聞いてみましょうか」と、すぐに電話をかけてくれたのです!

やはり連絡先はわかりませんでしたが、実家へ帰ったあとに鶴居へ越したのは確かなようです。

還暦を迎える宿のご主人は(見えない!)、話し上手、聞き上手。設備が十分ではないことを申し訳なさそうにしていましたが、とんでもない。豊富な話題、地元の人とのふれあい、おいしい家庭料理、質のよい露天温泉風呂。これ以上の楽しみはありません。

5人で3時間近くもしゃべって笑って、道東の最後の夜は更けていきました。夫と、「宿を変えて正解だったね!」と大満足で眠りにつきました。

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2008年1月23日 (水)

未知との遭遇⑪釧路湿原

2008/1/1(火) 元旦のその後


この調子だとダイヤモンドダストもムリそうなので、足を伸ばして釧路湿原に行ってみることにしました。釧路湿原も、北海道へ来ると毎回のように訪ねるスポットです。タンチョウヅルの子どもを双眼鏡越しに見て、「ダチョウがいる!」とそこそっこが叫んだ場所でもあります、ハイ。

釧路湿原は夫が大好きな場所。写真で初めて釧路湿原を見たとき、その美しさに魅せられ、日本にこんなきれいな場所があるのかと驚いたそうです。

ちなみに夏の釧路湿原はこんな感じです。まるで緑のじゅうたん。ジャングルです。

では冬の釧路湿原は・・・

Rimg1015 白い!(当たり前)

 夫が木の陰に鹿を発見。

Rimg1019 夏とはまったく雰囲気が違います。

 私は夏のほうが好きだな~。なんだか寂しい。

 

Rimg1017 湿原をバックに、この旅初めてのツーショット。

 観光客はほかに誰もいなかったので、夫が左手を伸ばして撮りました。その割には上手に撮れたので、顔を隠して公開(笑)。

細岡展望台、コッタロ湿原展望台と2箇所回ったのですが、途中の道路脇の草原に2匹の鹿を発見。親子? 写真は遠慮させてもらいました。親がじーっとこちらを見つめていたから。警戒しているようです。だから私たちも、そーっとそーっと、じーっとじーっと。にらめっこしてるみたい。

湿原の入口の沼で釣りをしている人の姿がたくさん。この時期は夏より釣れるのでしょうか。

ここまで来たのならと、ついでに鶴居村にも寄ってみました。

Rimg1021 タンチョウがいっぱい来ていました。

 Rimg1022 タンチョウが飛び立ち、降りる姿もたくさん見られました。某航空会社のマークは恐らくタンチョウヅルを模していると思われますが、確かにシンボルにしたくなるくらい、その降り立つ姿は美しいのです。神秘。

今日は元旦なので、お店も何もかもがお休み。お昼を食べるところがなかなか見つかりません。以前、鶴居村でキャンプをしたときにお風呂でお世話になった、グリーンパークつるいの中のレストランでやっと食事がとれました。

さて鶴居村といえば、友人の行方が気になります。 グリーンパークのフロントへ向かい、胸につけていた友人のつくったペンダントを見せながら、「こんな感じのペンダントを作って売っている人を知りませんか?」と尋ねてみました。

観光に詳しいスタッフが出てきてペンダントを見つめます。そして答えはノー。アイヌの民芸品は阿寒が中心ですから・・・との返事が。

そうなんです、鶴居にはコタンがないのです。だから友人が鶴居に越したと聞いた時、私たちも「なぜにそこへ!?」とおおいに疑問をもったのです。

町の電話帳を調べてもそれらしき名前はなし。役場で尋ねようにも今日は休み。

またまた手がかりのないままで今日のプチ捜索を終え、宿に向かうことにしました。

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2008年1月21日 (月)

未知との遭遇⑩摩周湖の初日の出は。

2008/1/1(火) 元旦の朝


今日は5時に起床。6時に車に乗り込みました。しかしフロントガラスの氷をはがすのになんと20分!(夫が自宅から背負ってきたスコップが役立ちました)。

宿の朝食はおにぎりを作ってもらいました。なぜならこれから摩周湖で日の出を見て、スノーシュをするためです!

今朝の気温はマイナス10℃。ダイヤモンドダストの行方は・・・気温もちょっと低め、空も曇気味。これじゃあダイヤモンドダストどころか、日の出もムリかもしれない・・・。

早朝なのに、道路には雪もないし凍ってもいません。スイスイと摩周湖に到着。

Rimg1006_2 霧で有名な摩周湖ですが、冬はあまり霧がかかりません。

 最近は、夏でもくっきりと摩周湖が見れるようになっているとか。これも温暖化の影響かもしれません。

寒さを我慢して日の出を待ちます。たくさんの人が拝みに来ていました。中国からの観光客がけっこう多いみたい。

Rimg1008 空はピンク色になるも、お日さまはなかなか現れません。雲のせいですが、まあこういうこともあります。今年1年、よい年でありますように。

明るくなってきたので、朝食前にちょっと散歩をしてみることにしました。スノシューを抱えて登山口から入ります。

ところが・・・・。

Rimg1013 雪がほとんどない!
 ほら、熊笹がこんなに見えています。

 スノシューはいらないねえ・・・熊笹にからまってしまいそうです。昨夕、私が寝ている間に壊れたスノーシューをせっせと直していた旦那さま、ちょっとかわいそう。

それにしても脇に抱えたスノシューはとっても邪魔モノ!余分なエネルギーを使います・・・(T_T)。ちょっと歩いただけですっかり疲れてしまい、摩周湖のレストハウスで休みがてらおにぎりを食べました。

そのあとお土産を物色。そして見つけたのです。知る人ぞ知る・・・

080103_14070001 じゃがポックルーーーーっ!

 カルビー千歳工場のみで作っているスナック。お友達からおみやげにもらったことがあるんですが、「じゃがりこ」よりがサクサクしてて、たちまちファンになってしまいました!

しかしこのじゃがポックル、北海道限定販売。しかも出荷数が限られていて、入手困難。 

今日は元旦なので、摩周湖でもお一人様一箱限りの特別販売!もちろん即購入です。実はちょっとズルして二人で3箱買っちゃいました。ごめんなさい。

レストハウスのスタッフさんに雪の様子を聞いてみたところ、今年はやはり例年に比べて少ないのだそうです。これも温暖化の影響でしょうか・・・。

あまり実りのなかった摩周湖ですが^^;、じゃがポックルを手に入れてホクホクです。摩周湖をあとにして、釧路湿原に向かいまいた。

超長丁場と化している旅行記ですが、もう数日お付き合いください^^;。

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2008年1月18日 (金)

未知との遭遇⑨大晦日は旅先でもやっぱり紅白

2007/12/31(月) 大晦日の夜

今日の宿に関してはホームページのリンクを控えさせていただきます。なぜなら、私たちにとってはあまりにも味気ない宿だったので、悪口をいっぱい書いちゃいそうだからです(ごめんなさい!)

観光地でもある川湯には、立派なホテルや旅館がたくさん並んでいます。つまりそれだけ平均的な宿泊料も高いということなのです。夏の川湯ならキャンプで安く済ませることができるのですが、この時期のキャンプはさすがに無謀。だから夫は、一生懸命に安い宿を探し、ここを見つけました。

夫はもとより私も、設備の整った高級なホテルに泊まりたいという欲望はあまりありません。値段や設備より、その宿オリジナルの味を楽しみたい。しかしこの旅館はただ安いだけで、味も素っ気もまるでなし!

Rimg1004_3 ←コインを入れるタイプのテレビ。今どき珍しい。

 それでもこの宿は湯治場として高齢者に人気のようです。安いから長期滞在者には利用しやすいんだろうなと思います。

 しかしこの宿に2連泊なんて、なんとなく憂うつな気持ちになってきました・・・。夫も(自分で選んだとはいえ)同じことを感じていたらしく、少々暗い表情。

ともかく私は連日の寝不足がかなり辛くなっていたので、ひと眠りすることにしました。その間、夫はなにやらごそごそ。

目がさめると夕食が運ばれていました。お椀はまるで入院患者に出されるようなプラスチックの容器。大晦日なので鯛とおそばがお膳にのっていましたが、夫の旅のメモには、「食事はうまくなかった」と書かれています。同感。

食後は夜の川湯を散歩しました。宿の近くで、ダイヤモンドダストのためのライトアップをしています。

Rimg1005 ダイヤモンドダストとは、寒い寒い冬に日に、空気中に氷の結晶がキラキラと浮かんで見える現象です。川湯では、温泉の川を利用して人工的にダイヤモンドダストを作り出しているのです。ただしこのイベントのスタートは1月下旬。今回、果たして自然のダイヤモンドダストを見ることができるのか?

近所の酒屋さんへ寄ったついでに、店長らしきおじさんにダイヤモンドダストについて聞いてみました。気温マイナス10℃~20℃、晴天、無風が観察可能な条件。先週はマイナス20℃になった日があったらしいです。

道路わきの電光掲示板によると、ただいまの気温マイナス7.5℃。明朝にはマイナス10℃いくかもしれません!

希望を胸に宿へ戻りました。私が寝ている間に夫が100円玉をたくさん用意してくれていたので、紅白を見ながらのんびり。

夫が途中で寝てしまったので、ひとりで「ゆく年くる年」を見ながらカウントダウンを待ちました。

年が明けると携帯電話に手を伸ばし、夫と私、それぞれの実家に電話をしました。北国から新年のご挨拶です。しかしなかなかつながりません。根気よくダイヤルし続け、やっと話すことができました。

2008年の幕開けです。旅もそろそろ終わりに近づいてきました。

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2008年1月15日 (火)

未知との遭遇⑧露天風呂とビーフシチューと捜索その2

2007/12/31(月) 昼~午後

弟子屈のコタン(古丹)に到着しました。

コタンには思い出がたくさんあります。屈斜路湖畔にテントを張ったときは、ここの共同浴場やトイレを利用させてもらいました。夫のバックパックの紐が切れたときは、ここの芝生の上に座って縫い合わせ、かたわらで夫は日光浴を楽しんでいました。

アイヌ民族資料館も、丸木舟のライブも見学しました。何度も来ているコタンですが、実はまだ未経験のものがひとつだけ。

屈斜路湖畔の露天風呂です。

Rimg0997 ←岩をはさんで左側が女湯。

↓右側が男湯。Rimg0998

 冬の北海道で水着なんて持ってきていません。でも誰もいないし、今回は思い切って入ってみることにしました!


 

Rimg0999 目の前に屈斜路湖。白鳥さんが私たちを見ています。彼らなら許してやろう(笑)。

 Rimg1000_2 この開放感、たまりません。人間は自然の一部なのだとしみじみ。

ところが途中で男湯に男性が。急いで岩場に隠れ、声と顔だけで会話に入れてもらいました。

 釧路で漁師をやっているおじさんは毎年、お正月を奥さんと一緒に川湯で過ごしているそうです。「年に一回ぐらいは、かあちゃんにラクさせてやらないと」。この男気、さすが海の男!

ちょっとぬるめのお湯だったけど、たっぷり時間をかけて浸かったので身体はポカポカ。おじさんと白鳥さんに別れを告げ、お昼を食べに行くことにします。

川湯でお昼といったらここしかないでしょう。毎度お馴染み、川湯温泉駅のオーチャードグラスです。

Rimg1002 今回はしっかり写真を撮ってきました。これこれ、このビーフシチュー!ハンバーグとかハヤシライスとか、ほかのメニューも試してみたいと思いつつ、けっきょくやっぱりビーフシチュー。ここへ来たら最低限これを食べないと後悔しそうなのです。味は相変らずサイコ~、日本一!。

夫がレジで精算しているとき、厨房にいたマスターがカウンターに出てきました。実はこの喫茶店、捜索中の友人の行きつけでもあるのです。さっそくマスターに友人の行方を聞いてみたところ・・・

「あ~彼ね。鶴居村に引っ越したんですよ」。

初耳!

マスターも新しい連絡先は知りませんでした。でも共通の友人の話しだと、新しい土地で元気でやっているそうです。マスターも彼からの連絡を待っているみたいでした。

私たちを気の毒に思ったのか、マスターが別の心当たりを教えてくれました。友人の身内の電話番号です。ラッキーなことに、私たちも電話番号の主に会ったことがあります!

車に戻ってさっそく番号を押しました。しかし応えは再び「使われておりません」。

陽が暮れかけてきました。今日はもうあきらめて、静かに大晦日を過ごしたほうが良さそうです。

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未知との遭遇⑦友人を探せ!その1

2007/12/31(月) 午前

Rimg0994 今日は朝の8時に朝食。食堂の窓のエサ台にアカゲラとミヤマカケスが来ていました。

雪国の天気は予想不可能なので、今日は予備として予定のない一日です。

・・・のはずだったのですが、ここへ来て予定ができてしまいました。なぜなら友人を捜索しなければならなくなったからです。

前回の冬の北海道旅行のとき、この友人を訪ねて無事再会を果たしました。そして今回もぜひ会いたくて、出発前に彼へ連絡を取ろうとしました。

ところが、自宅・携帯とも「使われておりません」のメッセージが!

もともと彼は電話嫌いなところや放浪癖があるので、新しいところへ引っ越したまま音信不通になっているのでしょう(そういうダンナもあまり連絡マメではないのでお互いさまなのですが)。

実は昨日、養老牛温泉へ向かう途中でちょっと足を伸ばして川湯へ立ち寄り、友人の住むアパートを訪ねてみたのです。しかしそこにはすでに見知らぬ人が住んでいました。

さらに足を伸ばして、彼の奥さんが勤めているおみやげ屋さんに行ってみましたが、奥さんはすでにそこを辞めて、旦那さんと地方を回っている、と教えてもらいました。

友人は北海道ウタリ協会のメンバーなので、アイヌの文化振興活動をメインにあちこち回っているのかもしれません。

昨日の手がかりはここで途切れてしまったため、今日はさらに踏み込んだ捜索をすることに決定。せっかく北海道に来たからには、やっぱり会いたいのです。まずは彼の住んでいた川湯へ向けて出発です。どちらにしても今日の宿は川湯にとってあります。それにしても大晦日に人の捜索なんて、最初で最後の経験かもしれない(笑)。

途中で弟子屈のホームセンターに立ち寄りました。壊れたスノーシューを修理するためのロープが目的。ところが夫はロープのほかに、なぜかワカサギ用の釣竿を購入。今回のワカサギ釣りはもう終わったよ( 一一)。はまってしまった?

ホームセンターの駐車場に車を止めたまま、再び友人の捜索開始です。ウタリ協会がきっと手がかりを知っている。携帯のインターネットで本部の電話番号を調べてかけてみましたが、案の定お休み。大晦日ですから当たり前ですよね。

今度はウタリ協会の支部を調べました。彼の所属する支部の電話番号は人違い。間違い電話を丁寧に詫び、次なる手がかりにかけてみました。詳しい人が不在。管理人さんが申し訳なさそうに謝ってくれました。

さらに別の支部に電話をすると、今度は優しそうなおばあさんが出ました。「○○さんをご存知ですか?」と聞くと、知っているという答えが返ってきたのです。そして彼は今、実家に住んでいるのではないかという情報が!

電話を切った夫が地図をめくります。実は数年前の夏の北海道旅行の際、私たちは彼のお母さんが住む実家へお邪魔したことがあるのです。おばあさんが教えてくれた実家の地名と、夫が記憶していた地名が一致しました。

年末年始だから、お母さんのところへ帰っている公算大。

大きな手がかりを得た私たちは、とりあえずひと安心して、再び車を走らせました。

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2008年1月14日 (月)

未知との遭遇⑥窓越しに見たものは…

2007/12/30(日) 夜中

「例のもの、来てますよ!」

番頭さんの言葉に、私たちはお礼もそこそこに部屋へ舞い戻り、部屋の明かりを消して窓にへばりつきました。そして窓越しに見たものは・・・

Rimg0957_2 拡大しても、この写真じゃよくわからないって??
 そうだよね~。撮影、難しかったんですよ・・・。

 では次の写真では? なんとなく、縞模様が見えませんか?

Rimg0978

 

実はここに写っているのは、






シマフクロウなのです!

ところでシマフクロウとは・・・

日本では北海道だけに生息する最大のフクロウ。アイヌからはコタンクルカムイ(村の守り神)と呼ばRimg0971れています。全長66~70センチ、翼を広げたときの長さはなんと約180センチ

昔は全道に生息していましたが、現在では道央・道東を中心に120羽程度しか生息していません。シマフクロウは広葉樹の樹洞に巣を作るのですが、伐採のために大きな木がなくなって生息できなくなっているのです。国の天然記念物、国内希少生物動植物種、レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されています。地元の人でもその姿を拝むことは難しいとか。

ここは中標津にある養老牛温泉・旅館藤やさん。ここの裏庭の池にはなんと、シマフクロウが魚を獲りに来るのです!

Rimg0933 シマフクロウが来る裏庭。私たちの泊まった部屋からよく見えました。シマフクロウは、横たわった丸太の上に止まって、丸太の手前にある池で漁をします。

シマフクロウは野生ですから、毎日やって来るわけではありません。ラッキーだったのは、前日の中標津はかなり雪が降って(積雪40センチ)、シマフクロウが姿を見せなかったこと。「お腹をすかせているから、今日は来るかもしれませんよ」。チェックインのときにこの言葉を聞いておおいに期待し、そして期待以上の結果が。確認できただけで、なんと5回もやってきたのです!

1回目・・・7時ごろ
2回目・・・9時半ごろ
3回目・・・12時ごろ
4回目・・・1時ごろ 
5回目・・・3時ごろ・・・つがいでやってきた!

長いときは1時間以上滞在していました。5回目は爆睡のなか、フクロウ来襲を知らせるフロントからの内線で目がさめました(頼んでおくと電話で知らせてくれるのです。さらに裏庭にはカメラが仕掛けてあって、窓から常に監視していなくても、部屋のテレビモニターで様子をチェックすることができるようになっています)。 

つがいでやってきたときは、ボウッ、ボウッという呼び合う声も聞くことができました(夫はこの声を、数年前の夏の釧路湿原付近で聞いたことがあるそうです。私は気がつかなかったのですが・・・)

そして最後のほうは窓を開けての撮影に成功。     

Rimg0971_2 ←池のなかを覗いているので、背中しか見えません。

 左側にくちばしのように見えるオレンジっぽいのは、丸太の模様です。


Rimg0972
 ←またまた背中。でも実際には何度か目が合いました。そのたびにヒヤ^^;。



Rimg0958 ←翼を広げて魚をキャッチ!でもこれがなかなか難しいようで、何度もトライしていました。見事にキャッチした姿もこの目で見ることができました。

そして、飛び立つ瞬間はあっという間。

シマフクロウを脅かさないために、フラッシュ撮影は禁止されているので、なかなか撮影は難しいですね。隣の部屋の泊り客もかなり熱心に写真を撮っていたようです。飛び立ったシマフクロウを追いかけて旅館を飛び出したお客さんもいたみたいです。

朝方のシマフクロウはいつまでも池のそばでじっとしていました。昨夜の寝不足も手伝って、私はとうとうお布団へ。窓を開けたままの撮影で冷え切った夫は、あきらめて大浴場へ直行。

では、昼間のシマフクロウの姿をこちらでご覧ください(藤やさんのホームページより。雪のない裏庭はこんな風になっているのですね)。
http://www.aurens.or.jp/~fujiya/fukurou.html

ちなみに現在、シマフクロウの種を保存増殖するために、このような巣箱設置も行なわれているようです。

お酒が入るとすぐ眠ってしまうそこそっこ亭主は、夜通しのシマフクロウ観察のために、夕食のビール断ちを決行しました(こういうお客さん、実は多いそうです)。

2回目に1時間ほどじっくり観察できたあと、やっと自販機へ。

Rimg0932 冬の北海道といったらやっぱりこのビールでしょう。
 二人で初シマフクロウに乾杯!

 北海道から帰った今でも、藤やさんのホームページで裏庭のカメラをチェックして思い出しています。 シマフクロウはもとより、番頭さんはじめ、食堂のお姉さん、スタッフの皆さんがとても親切でした。えてしてこういう立派な旅館は、スタッフの対応も事務的になりがちなのですが、とてもあたたかな雰囲気のなか、気持ちよく宿泊できました。

またいつか絶対行きたい!今度はぜひ夏に訪ねてみたいなあ。

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2008年1月12日 (土)

未知との遭遇⑤天都山とドライブ

2007/12/30(日) 午後

冬の北海道は昼が短く、日が沈むと路面が凍ってドライブが難しくなりますから、早め早めに移動が鉄則!

ということで、ワカサギ釣りを楽しんだあとは、今日の宿へ向かいます。たくさんの朝食とワカサギでお腹は満足。宿の食事を堪能するためにも、今日は昼抜きです。何しろ今回は、夫婦旅行でで初めて旅館という高級な宿泊まるのですから!

・・・とその前に、夫はなにを思ったのか、天都山へ向かいます。道は大丈夫!?

案の定、上り坂は雪・雪・雪・・・。ひえ~怖いよおお。ゆっくりゆっくり走ってもらいます。

でもおかげでこんな景色が見れました。

Rimg0911 冬の北海道へ来たんだな~。

 やっとそんな実感が湧いた瞬間。

Rimg0913 前田真三さんのような写真は撮れるはずもなし・・・それでも夢中でシャッターを切っちゃいました。

さて、気を取り直して再び出発!今度こそ宿へ向かいます。

Rimg0917 車窓から見たオホーツク海。荒れてます。

 ひたすら国道を走るので雪はまったくありません。しかも道路はほぼ貸切。スイスイと順調な走りです。途中の峠の路面が心配でしたが、そこもしっかり除雪済み。でも周りの木々に雪が積もって、午後の陽射しが照り返してまぶしい。でもとてもきれい。

宿に近づいてきました。国道から道道に入ると除雪がありません。でも天都山への道に比べて平らだから全然平気。おまけにここでも道路はほぼ貸切状態です。

ツワモノ発見、アイスバーンの下り坂をMTBで降りてくる家族連れがいるではありませんか!(たぶんチャリダーの旅行者)。きっと自転車用のスパイクタイヤを履いているのですね。日が暮れかけて外は風が冷たいし、子どもは頬を真っ赤にして走っています。早く宿へ向かわないと暗くなって危ないよ。

無事に旅館へ到着。でも旅館の名前はまだナイショ。なぜって、今ここで名前を明かしてしまうと、この宿を選んだ理由がバレてしまうから!

お腹がすいてきましたが、夕食までまだ時間があります。先にお風呂をすませてしまいましょう。

お正月はどこもお客が少ないのでしょうか。女湯は私ひとりっきり。露天風呂を独り占めです。いい湯だな~~。

闇に白い雪が浮かびます。静まり返った漆黒がちょっと怖いくらい。夜空を見上げると星がまたたいています。明日はきっと晴れるでしょう。

せっかくの豪華な夕食、あまりにお腹がすきすぎて、写真を撮るのを忘れました。料理のおいしさはもちろん、この夕食で特筆すべきは、ビール大好きの夫が一滴も飲まなかったこと!実はこれには深~い理由が・・・・・。

食堂を出てロビーの売店をチェック。すると私たちの姿に気づいた番頭さんが、慌てた様子で声をかけてきました。

「例のもの、来てますよ!」

続きます。

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